レポート
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「全国青年部代表者ミーティング」を開催
小泉進次郎議員と意見交換!

2023.09.15

2023年度全国青年部代表者ミーティングが、6月12日、参議院議員会館講堂で開かれました。
これまでの全国青年部代表者会議から名称を変えて開催し、都道府県連盟からの聴講者、オンライン配信の参加者を含めて約120人が参加。
グループワークや自民党の小泉進次郎衆議院議員との意見交換を通して、課題意識を共有し、活動へのモチベーションを高めました。

はじめに日本看護連盟の髙原静子会長、石田まさひろ参議院議員があいさつし、会の中盤には友納理緒参議院議員も駆けつけて青年部の活動への期待を寄せました。また、青年部活性化委員会から、昨年度の活動報告、今年度の活動計画、委員の交代が報告されました。今年度は、佐藤孝洋さん(関東・甲信越)、岡本直樹さん(中国・四国)、酒井裕子さん(九州)が退任し、新たに椿美智博さん(関東・甲信越)、川口うららさん(中国・四国)、段下健さん(九州)が委員に就きました。

日本看護連盟会長髙原静子

石田まさひろ参議院議員

友納理緒参議院議員

小泉進次郎衆議院議員

活発な話し合いが行われたグループワーク

グループワークでは、次世代型選挙戦略の検討看護連盟会員になることの意義(Z世代向け)今やるべきSNS広報戦略の在り方看護連盟のデジタル活用の4テーマについて議論が行われました。参加者は、11グループに分かれ、アイデアを模造紙に書き込みながらディスカッション。自分の職場の様子、社会の動きを踏まえたリアルな意見が交わされ、あちこちで共感の声や笑い声が上がりました。

議論の結果はグループごとに発表し、「投票へのハードルを下げるため、VRで選挙を疑似体験してもらう」「看護協会の研修で、看護連盟の新人研修と重複する部分は免除される制度があるといい」「QRコード決済で会費を納められるようにする」「日本看護連盟は名前がちょっと堅いので、アルファベットの略称を作ってみては?」「スマホで資料作成ができるアプリなど新しいツールで業務の効率化を図る」等、さまざまなアイデアが出されました。

小泉進次郎議員からのメッセージ

続いて、「進次郎さんと語るニホンの未来」と題して、小泉進次郎議員を迎えて講演と質疑応答が行われました。講演で小泉議員は、「自分たちの世代のあるべき姿の実現だけでなく、次の世代が進みたいと思える看護職の在り方を用意しておくことが、我々世代が今やらなければいけないこと」と語り、課題解決に向かい一歩ずつ前進することの大切さを強調しました。

さらに質疑応答では、参加者からの「責任が重くなっても給料が上がらない」「連盟会員を増やす良い方法は?」といった質問に、小泉議員がフランクに答え、いわゆる“寝たきり賃金”の話題では「正直、聞いたことがなかった」と驚いた様子も。看護職の賃金の現状を聞いた小泉議員は、物流業界からの声で送料無料表示の見直しが政府の検討課題になったことを例に挙げながら、「トラックの運転手さんの給料が上がらないと、最終的に物流が滞ってみんなが困る。看護の世界も同じで、皆さんの給料が上がらなければ、いずれ必要な医療を受けられなくなるかもしれない。そうなったら誰も安心して暮らせませんよね。皆さんがしっかり発信して、一般国民や我々に声を届けてほしい」と熱く語りかけました。

全国青年部代表者MTGのあとがき by日本看護連盟幹事・岡山尭憲

#進次郎さんとニホンの未来を語ろう

右から、岡本直樹委員(中国・四国ブロック/高知県)、友納理緒参議院議員、小泉進次郎衆議院議員、酒井裕子副委員長(九州ブロック/福岡県)、佐藤孝洋委員(関東・甲信越ブロック/埼玉県)

小泉進次郎衆議院議員、岡山尭憲委員長(日本看護連盟幹事)

医療・福祉の現場にいると、あまりの業務の多忙さに、いま社会で何が起きているのか見えづらくなることがあります。ですが、未来に起きることが自分自身に降りかかってくる若者世代の私たちにとっては、もはや他人事ではいられません。

政治の大切さを知ってほしい

青年部は発足から16年が経ち、今では47都道府県に設置され、566名のメンバーが活動しています。都道府県ごとに特色のあるさまざまな活動をしていますが、活動の中心には「若手看護職に政治の大切さを知ってほしい」という思いがあります。ですから、「若者は政治に興味がない!」などという言葉がメディアで流れると、もどかしい思いを感じることもあります。

まず看護職の若者が!

今回の企画は1年前に検討を始めました。ここ数年間のコロナ禍における問題はもとより、世界に目を向けるとロシア・ウクライナ問題やエネルギー問題、国内では物価上昇による経済対策問題や少子化に伴う働き手の減少など、世界は激動の中にあります。そこで私たち青年部は、「看護や医療や社会保障の枠組みを超えて幅広い視野を持ち、考え、前に進める若者が増えてほしい。だからまずは看護職の若者がそうした視点を持てるようにしたい」と考えました。

小泉議員の賛同

そして、小泉進次郎衆議院議員がこの想いに賛同してくださり、会の実現に至りました。小泉議員は自民党衆議院の厚生労働部会長を務められたこともあり、看護のこともよくご存知です。そんな小泉議員から私たちへのメッセージがありました。 「政治という言葉を使わずに政治を伝え、いかに『自分ごと』にできるか」(小泉進次郎) 私たち青年部は活動の中で『政治』という言葉を使います。ですが、その言葉を使うからこそ、対象となる若手看護職の関心を遠ざけているのかもしれません。日々の看護業務の中で、あるいは日常生活の中でも政治が関係していることはたくさんあります。その具体的で身近な事柄を、『政治』という言葉を使わずに伝えられれば、『自分ごと』になり関心が持てる可能性があります。『看護の未来をつくる』という思いを、若手看護職が自分ごととして捉えられるよう、青年部は取り組んでいきたいと思いました。

次回のイベントにご参加を

今年度の後半には再度、小泉進次郎衆議院議員をお招きして対話型のイベントの開催を予定しています。 看護連盟会員のみ参加可能なイベントです。未来のことを楽しみながら一緒に考えてみませんか?

(掲載:機関誌N∞[アンフィニ]2023 AUG-2023 OCT)

日本看護連盟のコミュニティサイト アンフィニ
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