2021.05.30
鎌田華乃子
英治出版 定価 2,200円
コロナ禍により一部の経済活動が制限され、厳しい状況に置かれている人たちが増えています。このままでは、COVID-19で亡くなる人よりも、
経済的困窮で自殺する人のほうが多くなると警告する人もいます。でも、これって、おかしくないですか?ということは、日本の社会はともすれば、
COVID-19よりももっと危険だと言っているようなものです。経済的困窮者が自殺しないですむようにするのが、まっとうな社会ではないでしょうか。というのは、愚かな理想論?
これは少し大きな問題ですが、社会には、大なり小なり「何かがおかしい」と思うことがあって、そのことで辛い思いをしている人がいます。
そういったおかしいことは変えて、つらいめにあっている人を少なくしたい、と思う人もいるでしょう。
でも、個人の力では何もできない、と思っている人も少なくないでしょう。どうやって行動を起こせばいいか、わからない人も多いでしょう。
その解決方法のひとつが、コミュニティ・オーガナイジングです。小さな小さな関係づくりから、チームを作り、戦略を立て、多くの人を巻き込み、
政治を動かすーーその方法を小学5年生のカナメを主人公に、物語仕立てで、わかりやすく解説しています。
昔、マンデラさんという南アフリカにいたおじさんが、こんなことを言っていました。「何もせず/何も言わず/不正に立ち向かわず/抑圧に抗議せず/
それでいて/自分たちにとってよい社会/よい暮らしを追い求めることは/不可能です」
(紹介:福澤晴子)
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