レポート
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石田まさひろ、「現場の声」を政策に繋げるために

2025.06.10

石田まさひろ参議院議員は、看護の組織代表。常に全国を飛び回って、“現場の声”を聴き、どうすれば看護職がよりよい看護ができるかを考えています。そして看護職1人ひとりの力が最大限に発揮できれば、看護・介護・医療の明るい未来に繋がり、それはすべての人々の明日を創ることになります。
2024年も1~5月、6~10月にかけて、47都道府県を2回訪問し、現場の切実なる訴えを丁寧に聴きました。そして、日本看護連盟機関誌N∞[アンフィニ]2024年秋冬号において、看護の課題「量を守り、質を追求する」ための7つのポイントとして整理しました。
〈巻頭issue〉では、日本看護連盟中央役員である全国6ブロックの看護連盟会長の皆さんに、石田議員が訪問に来られたときの様子を振り返っていただきます。

【「量を守り、質を追求する」ための7つのポイント】

①ナースセンターの機能充実
②看護職の業務の整理と効率化
③看護職の働き方の抜本的な見直し
④科学技術を活用した看護の革新的な向上
⑤医師不在地域での看護師の活用拡大
⑥地域の生活を支える多機能看護体制の構築
⑦卒前・卒後の教育の連動と生涯教育の充実

心強い代弁者、石田議員に期待 (北海道・東北ブロック)

小林 長子(岩手県看護連盟 会長)

岩手県に石田まさひろ議員が来県されたのは、2024年4月「囲む会」と9月「施設訪問」の2度です。
施設訪問時は天気が良く、自分は「晴れ男」だと言って、移動時間の中で「晴れ男検定」があることを知り、即、onlineで挑戦し、合格して喜んでいました。石田議員の知識の多さ、行動力の速さをあらためて知る機会になるとともに、微笑ましい光景でした。
石田議員は全国の施設訪問の結果、「看護の課題7つのポイント」を挙げて、「今日もよい看護ができてよかった」という実感を増やすことが重要であると語ります。

重要な示唆「7つのポイント」

2040年問題や人生100年時代に向けて、訪問看護ステーションや介護保険施設等の看護師確保が課題になります。辞めない対策等をはかっていますが、地方は状況が厳しいです。また、地方だけでなく都市部でも独居の高齢者が増えていきます。このような状況に対処するため、「DXを活用した新たな看護の在り方が提案されるとよいな」と考えています。ここは、石田議員の7つのポイントの中でも指摘されていたので、解決に向けた対策を期待しています。

ぜひ見てほしい、石田議員の動画

私は、石田議員の国会中継を何回となく見ています。看護の組織代表として国会で意見や要望を述べている姿は、凛々しく、頼もしい限りです。そんな姿は、日本看護連盟作成のPRビデオ動画でも見られます。ぜひ皆さんに、石田議員の活躍を見てほしいです。

新しい看護の時代を築いて未来に繋いでいくためにも、石田議員という心強い代弁者が必要です。「看護の代表を国政の場へ送ること」の意義を共有し、引き続き石田議員に国会で活躍していただきたいと願っています。

看護職議員の必要性が理解される (関東・甲信越ブロック)

多田 則子(埼玉県看護連盟 会長)

2024年7月30日、デイサービスセンター、居宅介護支援事業所、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーション、羽生総合病院、丸山記念病院を訪問する石田まさひろ「現場の声を聴く」は、10時から始まりました。

なぜ、看護職議員が必要なのか

特養では、施設内を見学し、利用者の実態把握と介護スタッフの普段抱える問題点に耳を傾け、以前の訪問時に在職していたスタッフが石田議員を懐かしむ場面がありました。

居宅介護支援事業所では、ケアマネジャーが資格更新について現行のシステム見直しと再検討の必要性を石田議員と熱く語りました。

羽生総合病院では、新型コロナウイルス対応に向けてトップダウンであったが組織一丸となって協力体制が取れた経緯を報告する傍ら、目指すべき目標が見つかり、認定看護師の資格を取得したことなどを真剣に話すナースがいました。今後の感染対策に関する診療報酬についても要望がありました。

丸山記念病院では、技術研修を中断して新人看護師が全員参加し、初めて間近で見る看護職の国会議員・石田まさひろに興味津々という表情で話を聴き入る様子がありました。そして、看護の力を発揮できる未来に向けた環境をつくるためには看護職議員が必要だということが理解できたようです。

新人の輪の中に入る石田議員

看護師たちが個別に直接、石田議員と会話をする場面では、何をしてくれる人なのかを理解した様子でした。石田議員は積極的に新人の輪の中に入り、和やかに会話をされていましたが、時間切れ状態となり、残念でした。

石田議員と共にある看護連盟活動を (東海・北陸ブロック)

柏崎 順子(静岡県看護連盟 会長)

石田まさひろ議員は、2024年9月~10月に県下8つの施設を訪問し、約250名の看護職・多職種・施設管理者等と意見交換をしました。

経験談の重み、解決へのスピード

看護学校2年生40名には、石田議員が精神科病院の看護師のときの経験を話しました。凍えそうな冬、退院した気になる患者の家に半袖の白衣で訪問したけれど、鍵を開けてもらえず、寒くて自分の命の危険を感じたとき、ドアが開き、中に入れました。石田Nsが「助けてくれてありがとう」と言うと、「僕が石田さんを助けた?」と患者は何度も聞き、心を開いた患者はその後、徐々に回復しました。学生たちは「患者さんのことを考えて最善と思う看護をすると“看護をしてよかった”と思えるんだ」と話していました。

県内でも医師・看護師不足が一番深刻な地域を訪問したとき、そこで訪問看護をしている特定看護師が石田議員に「胃瘻交換で内視鏡を使いたいのに主治医の許可が出ない」と悩みを話しました。石田議員は事務所に戻った後、この件についてすぐ調べて、2日後には直接この特定看護師に電話でアドバイスされたとのことです。

全国訪問で得られる未来への解答

石田議員は、訪問先でしっかりと話を聴き、その1つひとつに丁寧に答えてくれます。看護職をはじめ、多くの人が石田議員に会って、現場の意見を聞いてもらえば、看護の明るい未来に繋がる政策に反映される──看護連盟の活動をする中で実感しています。

石田議員が指摘する「看護の課題7つのポイント」は、議員が全国訪問で知り得た現場の訴えと時代の変化の中から未来を見据えての解答です。「量を守り、質を追求する」を実現できるように、そして「今日もいい看護ができてよかった」の思いが増えるように、石田議員と共にある看護連盟活動を進めてまいります。

看護職の処遇改善に不可欠な存在 (近畿ブロック)

澤井 美智子(京都府看護連盟 会長)

石田まさひろ議員の京都訪問2ラウンド目は10月3日、連盟役員4名が同行し、精力的に7病院の“現場の声”に耳を傾けていただきました。

熱心にメモを取り、丁寧に回答

全体として、人口減少・地域の高齢化、独居等の問題や診療報酬改定の影響についての訴えが多く、特に地域医療を守るには看護職の人材確保が難しいことによって起こる多重業務のために看護職のモチベーションが低下するという切実な声が聞かれました。

石田議員は、現場の看護統括部長や看護管理者、看護師スタッフだけでなく、病院長や事務長などからも、1つひとつの質問を熱心にメモをとりながら傾聴してくれて、内容によっては丁寧に回答もしていただきました。

看護の本来の姿を取り戻すために

病院によっては参加者10人以上の懇談会形式でお話をうかがいました。手術室や外来看護師の配置基準、看護記録の簡素化、看護職の人材確保、外国人の看護補助者、産休・育休による人員減など、実に多くの課題が現場には存在し、政策を立て、制度として実現するための看護職国会議員の存在が重要なことを石田議員の訪問によってあらためて認識していただけたのではないかと思います。

看護師の処遇改善への声に対して、石田議員は「物価高騰に診療報酬が連動するようにしていきたい」と答え、「患者に必要だから、看護する本来の姿に戻したい」との言葉に強い意志を感じました。石田議員のこれからの活躍を応援していきます。

現場の声をメモし、しっかりと返答 (中国・四国ブロック)

中村 明美(香川県看護連盟 会長)

石田まさひろ議員の施設訪問は、1人でも多くの会員と会っていただきたいと欲張ったため、企画がなかなか進まず、確定するまで時間がかかりました。そのような中、2024年7月11日に実際の訪問となりました。

走行距離100km以上、10施設訪問

ジャンボタクシーで、香川県看護協会長と香川県看護連盟から顧問、青年部に席を置く副会長、青年部支部長、幹事長、連盟会長の6名が随行し、8時20分から18時10分まで10施設、213名と意見交換をしました。石田議員は移動する車の中で、日頃考えていることを臆することなく話してくれて、副会長は支部集会で紹介する石田議員のメッセージを録画しました。

高速道路を含む施設訪問の全走行距離は110.3㎞でした。石田議員の迎え方は各施設に一任しておりましたが、どこも大歓迎でした。しかし、現場からの意見は、多忙さ、入院基本料や高齢者医療等の政策と実態の乖離、夜勤手当の増額等、厳しい現実の訴えが多く出され、石田議員はメモをしつつ、しっかり返答されていました。

現場の悲鳴に対処していきたい

石田議員が指摘される「量を守り、質を追求する」ための7つのポイントでは、「看護職の業務の整理と効率化」「看護職の働き方の抜本的な見直し」について、現場からの悲鳴が多く、看護連盟としてはプロジェクトを組んで取り組む必要性を強く感じました。

ところで、石田議員は、県人顔負けのうどん通で有名ですが、残念なことに、この日は忙しすぎて、香川のうどんを堪能できなかったと思います。

改善策をもらえる貴重な訪問機会 (九州ブロック)

寺沢 操(大分県看護連盟 会長)

「大分より時間がかかるところは訪問したことがない」と話す石田まさひろ議員。フェリーのサンフラワーでのご来県がお気に入りのようです。いつも笑顔で来訪され、疲れを感じさせない心遣いをされていますが、どうかご無理をされないように……。

看護連盟会員からの感謝の言葉

石田議員の訪問は、とても意欲的でフットワークが軽く、とにかく多くの施設を訪問して、現場の意見に耳を傾けて常にメモを取る姿が印象的です。

看護連盟の会員からは「青年部との交流を積極的にされ、とても親しみやすく現場目線でじっくり話を聞いてくれる」「意見交換では、いつも改善策、アドバイスをもらえる」「限られた資源の中で工夫して看護することもできるとアドバイスをもらい、前向きになれた」といった声が聞かれました。

交通の利便性が悪い現場の声を国政へ

石田議員には、これまでの活動の業績から、今後も看護の未来のために頑張っていただくことへの期待が大きいです。交通の利便性が悪い県が多い九州なので、離島や中山間地域の現場の声を届けて国政の場での検討、そして看護政策が確実に実施されているかを確認できるシステムをつくってほしいと思います。全国どこでも同等の医療・看護が受けられるように!

石田議員の指摘される「7つのポイント」は、看護職が看護の未来のために意欲を持って働き続けるために全て大切なポイントです。特に「ナースセンターの機能充実」は、無料の紹介ができるナースセンターの運営基盤を強固にすることが重要だと思います。

いつも現場目線、看護の未来へ!

私は国会議員になる前からずっと「看護の力で日本を元気にする」と心に誓っていました。看護が元気になれば、日本が元気になると信じています。そのために“現場の声”を聴かせていただくことを大切にしています。

“キラリ”と光る看護に出会える

2024年から都道府県を2回訪問して、さまざまな方の声をいただきました。訪問することのよさは、“キラリ”と光る看護をされている方に出会えることです。

特定行為研修を修了した手術室看護師の方は、看護の質を上げるための自らの取り組みを通して、手術室看護の役割の重要性や醍醐味について院内に伝えていました。その姿は輝いていました。

また、医療・介護関係者と一緒に、症例検討、地域の課題について月1回の意見交換をする地域の看護師さんにもお会いしました。患者さんや地域のことをさまざまな視点で深く考察し、地域全体で取り組む活動を話す姿は活き活きとしていました。

「今日もよい看護ができた」の実現

N∞[アンフィニ]2024年秋冬号で、私は同じ看護職国会議員である友納りお先生(参議院議員)と「量を守り、質を追求する」をテーマに対談をして、そこで「7つのポイント」をお示ししました。人口減少が社会課題となる中、看護も例外ではなく、その影響を受けます。よりよい看護の未来へ繋ぐためには、これまでの価値観を変え、行動することが重要と考えています。

2025年1月になり、第217回通常国会が始まりました。6月22日までの長丁場ですが、その合間に、再び全国を訪問させていただきます。

課題に取り組んで成功した、納得のいく看護ができたなど、「今日もよい看護ができた」と思うことがあったら、ぜひお声がけいただき、そのお話を聴かせてください。

「今日もよい看護ができた」と全ての看護職が実感できるよう、看護職の国会議員としてできることを、皆さんと一緒に考えていきたい。看護の力で日本を元気にするために、引き続き汗を流し続けていきます。


参議院議員 石田まさひろ

(掲載:機関誌N∞[アンフィニ]2025 年早春号 No.552)

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