レポート
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参議院選挙で投票率98.7%を達成!十全看護専門学校の看護連盟クラブのお二人

2022.09.12

十全看護専門学校の看護連盟クラブの活動を、N∞[アンフィニ]2019年夏号で紹介しました。当時は、看護連盟クラブには9人の部員がいましたが、現在は、3年生の眞鍋由紀さんと渡部杏実さんの2人だけ。それでも、今年の参議院選挙では、学生の投票率 98・7%を達成!どんな取り組みをしたのか、二人にお話を伺いました。

こんな活動をしています!

看護連盟クラブという名前だけあって、政治に関連した活動を行っています。昨年は、衆議院選挙がありましたので選挙参加を周知したり、石田まさひろ参議院議員との対談も行いました。また、愛媛県看護連盟青年部主催のポリナビ・ワークショップの研修にも参加しました。その他、十全総合病院でのリーダー会議や研修へも参加しています。

看護連盟クラブに所属されていた卒業生をお招きして交流会を行うこともあります。臨床現場で困ったことや頑張っていることのお話を伺えて、将来の参考になります。ただ、現在はコロナ禍でもあり、十分な活動ができていない面はあります。

参議院選挙では投票率100%を目指した!

選挙のたびに、選挙への参加を促す活動を行っていますが、投票率が伸び悩んでいました。今年は、投票率100%という目標を決めていたため、選挙活動に力を入れることになりました。

今年の参議院選挙では、看護師で弁護士である友納理緒さんが出るので、私たちの将来をよりよいものにするため、友納さんをみんなに知ってもらおうと思いました。

昨年の衆議院選挙では、看護連盟クラブと選挙について説明したパンフレットを作成して、全校に配布しましたが、投票率はたぶん60%くらいだったと思います。そこで、今回は違う方法を試すことにしました。

選挙に行った証明写真を貼るボードを作成!

私たちは、みんなが選挙に行った証明になる、写真を貼るボードを作成しました。
ただ、クラブには私たち二人しかいないため、1・2年生のボードは、それぞれのクラスリーダーに作ってもらいました。

これらのボードを、みんなが通る渡り廊下に置いて、まずは見てもらいました。そして、全校に、参議院選挙のこととボードの使い方を説明しました。1・2年生には、放課後に時間をとってもらって、私たちが説明に行きました。3年生は実習期間だったので、グループLINEで説明しました。

1年生は選挙が初めての人が多かったので、投票の仕方、投票場所、投票時間など、細かく説明しました。その時、先生も資料をたくさん作ってくださり、その資料をもとに説明しました。ボードの使い方も説明しました。

投票証明写真のボード。右から、1年生、2年生、3年生のボード

期日前投票に行ってもらう!

前回は、選挙日当日に行くと言う人がほとんどで、実際は、その大半が選挙に行きませんでした。そこで、今回は、期日前投票期間にみんなに行ってもらうことにしました。

期日前投票の初日、私たちが投票に行って写真を撮り、その写真をボードに貼り付けて、実際のボードの使い方を知ってもらいました。
期日前投票期間中には、十全病院の看護連盟会員の方3名が学校を訪問し、選挙に行こうと呼びかけてくださいました。また、期日前投票期間に全校生徒にメッセージを送ったり、ボードの配置場所を変更して、より多くの人に見てもらえる工夫を行いました。選挙終了後には、選挙についてのアンケートを実施しました。

投票率があがった要因を分析しました!

今回、投票率98.7%を達成しました。
投票率があがった一番大きな要因は、見える化を図った点だと考えています。写真で、選挙に行った人と行ってない人がパッと見て分かるようになりました。選挙に行った人が写真を貼ることで、行っていない人が自分も行かなければと感じたのかなと思っています。

期日前投票期間の中間のあたりで投票率を出したのも、大きかったと思います。ちょっと伸び悩んでると思った時、先生方からも、投票は強制ではないけれど、将来看護師になった時、働きやすい環境になることを考えて、いい人を選んでほしい、また選挙に少しでも足を運んでほしいと伝えていただきました。

十全看護専門学校では、チームスを使って全校で連絡を取り合っているんですけど、学校という小さなコミュニティで、そういうのもうまく活用できたのもよかったと思います。私たちだけでなく、みんなの協力を得られたのも、大きな要因の一つです。

期日前投票で集計した時は95%だったが、その後投票日に行った人が判明。最終的に投票率は98.7%となった

みんなが納得して、楽しんで投票できるようにしたい!

中には、なんで強制するのか、なんで行かなくちゃいけないんだ、みたいに言ってる人もいました。最終的には、説明して、行ってもらいましたが。このように、私たちが強制的に行けと言っているみたいに感じて、不満だった人もいるだろうなと思います。

次回は、みんなが納得して、楽しんで投票できるように、何かイベントとして、学校の行事みたいな感じでできたらいいかな、って思っています。

最後にお二人にどんな看護職になりたいか聞きました!

眞鍋さん:入学前は、しっかりと知識や技術を身につけて周りから信頼される看護師になりたいと思っていましたが、学習したり実習に出ているうちに少し変わってきました。今は、患者さんとの一つひとつの関わりを大切にして、関わった患者さんのことを忘れない看護師になりたい、と思っています。

渡部さん:母が看護師なので、母のような看護師になりたいと思っていました。十全で学ぶようになって、保健師という道もあることを知って、今は保健師を目指しています。クラブ活動も、保健師につながると思います。みんなにいろいろ話をして、選挙に対する意識を変えたように、患者さんと話して、患者さんの意識を変えられるような保健師になりたいです。

(掲載:機関誌N∞[アンフィニ]2022 OCT-2023 JAN)

日本看護連盟のコミュニティサイト アンフィニ
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