レポート
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コロナ禍の今こそ届けよう看護の声を、私たちの未来へ

2021.06.02

深田 和博 ふかだ・かずひろ 
( 心臓血管センター金沢循環器病院 / 石川県看護連盟青年部 )

まず冒頭、医療の現場で新型コロナウイルス感染症の対応、日々の看護にあたられているすべての看護職の皆様へ心から敬意を表します。
私は金沢市内の心臓疾患専門病院の病棟で勤務している看護師です。看護師免許を取得して10年が経過(准看護師時代も含めると20年)しましたが、 これまでに私が感じた政治を身近に感じたエピソードや、看護連盟ならびに青年部にかかわってきて感じていることや今後の展望などをお伝えしたいと 思います。

政治に関心をもったきっかけ

私がそもそも政治に関心を持つようになったきっかけ、看護連盟にかかわるきっかけになったのは2013年の第23回参議院議員選挙にて石田まさひろ議員(当時は候補者)の 決起大会に行ったことがはじまりでした。それまでは看護職出身の議員がいることは知っていましたが、「自分には関係がない」「きっと誰かがやってくれる」と政治には 全くと言っていいほど関心がなかったのが正直なところです。しかし同じ男性で、しかも看護職出身である石田議員の看護に対する熱い思いや、看護の未来についてのお話を 聞いて非常に感銘を受け「政治は人に任せるだけではなく、自分たちの思いや意見を伝えていく必要がある」と 強く感じたのを今でも鮮明に覚えています。それから看護の歴史を調べていくうちに昔は夜勤手当が100円という今では考えられない時代があったこと、 そしてその状況を変えるべく看護職代表の国会議員が動き、法律や制度が変わり、今の当たり前と言える手当や保証などがあることを知りました。

ここでは書ききれない法律や制度を知るうちにもっと政治について知識を深めたい、もっと議員のために少しでも力になりたいと思った私は2014年、日本看護連盟が 主催する第4期政治アカデミーを受講しました。政治アカデミーでは看護政策や制度を学びましたが、それと同時に素晴らしい全国の仲間(北は宮城県、南は長崎と津々浦々)・ 同志との出会いがあり、その出会いとネットワークはやがて全国にも広がり、今でもその繋がりは私にとって非常に大きな財産であり、困った時は相談したり頼ったりできる 存在となっております。

日本看護連盟第4期政治アカデミーの仲間と石田議員を囲んで(2014年)
第25回参議院選挙の応援にて富山県看護連盟 盛田青年部委員長と(2019年)

青年部委員長として・県の連盟役員として

政治アカデミーを修了した後、石川県の青年部委員長に就任、県の役員(広報委員長から、現在は政策担当幹事)をさせていただいております。青年部独自の活動としては 県内の病院や福祉施設、看護学校などを訪問し看護連盟や看護政策の必要性、議員を国政・県政・市政の場に送り続けることの重要性などを伝える出前講座を2014年より 継続して行っております。数人から数十人と規模の差はありますが、地道に一歩ずつをモットーに全青年部委員と力を合わせて行っております。また新人研修やリーダー研修、 ポリナビワークショップなどにおいても全国の青年部の同志・仲間のお力も借りてタッグを組んで研修を開催してきました。出前講座や研修開催においては当県連盟の 野川会長や支部長、役員の皆様、そして全国の仲間のご理解とご協力があってこそのことであり、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

しかし、昨年から未曾有の新型コロナウイルス感染症の影響により、活動を自粛したり、オンラインでの研修を余儀なくされたりと、もどかしい思いを感じる昨今で あります。今までできていた「当たり前」の生活から一変して試行錯誤をする毎日ではありますが、安全が第一なので今後も知恵を絞ってより良い活動ができるよう準備を しているところであります。

コロナ禍を通じて看護職の重要性、そして政治の力を再認識

昨年の1月中旬、日本において新型コロナウイルスの初の感染者が出た時は、まさかここまで感染者数が爆発的に増加し、第4波まで来ようとは誰もが予想しませんでした。 目に見えない未曽有の感染症の中、医師や保健師・看護師をはじめとした医療従事者の活躍と重要性が度々報道されるようになりました。こうした中、医療従事者への 慰労金として5万円~20万円が支給されましたが、これも国会議員の活躍の賜物であると非常にありがたく思っております。コロナ禍において毎日暗いニュースばかりで ありますが、それ以上に世の中において「看護」「医療」「福祉」という職業の重要性を再認識する機会に なったのではないかと感じますし、私自身も一人の看護師として誇りと自覚をもって日々の看護業務にあたっていきたいと思います。

今後の展望

前述したように昨今のコロナ禍において今までのような活動ができていない状況にあります。しかし「コロナの影響で何も活動できなかった」というのは、言い訳に 過ぎません。ですから、今後は新たな発想で、かつ安全第一な活動をと考えております。当県青年部では3年前から山梨県看護連盟、浅野青年部委員長と連携と 協力体制を築き、互いの県で行う「連携・相互研修」を開催しております。その連携・相互研修を円滑かつ安全、より魅力的な研修や出前講座を開催出来るよう 日々努力を重ねていきたいと考えております。そしてコロナ禍においても看護政策の重要性と、その政策実現のために議員を世の中に送り続ける事の意義、 看護協会と看護連盟が手を合わせて活動を推進していく必要性などを伝え続けることが私の使命であると感じております。

山梨県看護連盟 浅野青年部委員長

おわりに

コロナ禍において私たちの生活は一変し、そして看護職に課せられた期待と希望は非常に大きなものがあります。見えない感染症との戦いもいつか必ず終息すると 信じ、そしてコロナ前のような生活に1日でも早く戻れるよう心から願うばかりです。
本業である看護師と看護連盟の役割の両立を図り、この「看護」という職業がずっと先の将来も魅力と輝きに満ち溢れた職業とあり続けられるよう、 明日からもまた知識・技術・態度の習得に努めて参りたいと思います。

日本看護連盟のコミュニティサイト アンフィニ
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