2020.06.29
上出遼平
朝日新聞出版 1800円+税
こんなすごいテレビ番組があったなんて知らなかった。
世界各国のヤバイ所に出向き、そこのヤバイ奴らが何を食っているのか、をリポートするというテレビ番組で、けっこう人気もあったという。その取材の体験記がこの本。
「リベリア 人喰い少年兵の廃墟飯」「台湾 マフィアの贅沢中華」「ケニア ゴミ山のスカベンジャー飯」など、各章のタイトルを見ただけで恐ろしい。何が悪で何が正義かもわからないような過酷な暮らしにいる人が、生きるために何を食べているのか。人生の大半を刑務所で暮らしていたという男性の「今夜の飯はどうしようかとか、そんなことを相談する相手がいるっていうのは、すごく幸せなことなんだ」という言葉は、本当のご馳走とは何かを物語っている。
いい番組に違いない。でも、この番組を見るのは、ちょっと怖い(笑)
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