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患者の語りと医療者教育

2020.06.06

認定NPO法人 健康と病いの語りディペックス・ジャパン
日本看護協会出版会 2,400円+税

今あなたが病気の診断を受けたら、何を感じるでしょうか。突然「患者」になり、 治療を経て「病人」になっていくアイデンティティの揺らぎや身体的苦痛は、実は個々に異なるということに、今回改めて気付かされました。
本書には、認定NPO法人健康と病の語りディペックス・ジャパンが運営する「語り」のデータベースを医療者教育に活用する意義や、具体的な方法が示されています。
たとえば、認知症の語りを施設内研修の教材とし、本人や家族の経験への理解に活かすといった多くの事例が紹介されています。対象は看護だけでなく医学や薬学を学ぶ学生など様々です。 患者の語りは、私たちに深い学びをもたらします。本書は、その語りに耳を傾ける私たちも、それに対する自分の思いや気づきを語る用意が必要であることを教えてくれます。

(田中志保)

日本看護連盟のコミュニティサイト アンフィニ
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