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荒地の家族

2023.03.13

佐藤厚志
新潮社 定価 1870円

「東日本大震災をモチーフにした作品は多くあります。この芥川賞作品も、その一つ。巨大津波で、多くの人が亡くなり、残った被災者も心にいたみを抱えました。発災から12年が経ちました。

この小説では、震災、地震、津波という言葉は使われず「災厄」「海の膨らみ」と呼ばれます。

幼馴染の祐治と明夫。祐治の妻は震災後、長男を残して病死。後妻は流産の後、突如離婚。祐治は、なぜ離婚されたのか確かめようとしますが、頑なに面会を拒絶されます。明夫の酒乱に愛想を尽かした妻は、長女を連れ離婚。しかし、長女とともに津波で亡くなりました。心身ともに壊れていった明夫は、死を選びます。 何が悪かったのか、本当に悪かったのか。

読後、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で、百音が妹に語りかけるセリフを思い出しました。「みーちゃんは悪くない。絶対に悪くない」

(紹介:わたりりょう)

日本看護連盟のコミュニティサイト アンフィニ
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