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裁判例から学ぶ看護ケアと看護記録―看護師から弁護士になった私がもっと早く知っておきたかったこと

2022.02.01

友納理緒
医歯薬出版 定価3630円

医療従事者に関する訴訟について、普段のニュースでも目や耳にする機会はゼロではないと思います。その中には、刑事事件はともかく、看護師として日常的に看護をしていながら、ある時、「この患者に対する不利益は、あなたに責任がある」とされて裁判で検証されることも含まれています。

多くの判例で重要な資料となったのは看護記録であり、「看護師の医療事故や法的責任を負うことに対する不安を解消するため」にそのポイントを紹介したのが本書です。
著者は、看護師でもあり、弁護士でもある友納理緒さん(とものうりおOfficial Site)です。

看護師の皆さんにとって、日ごろから書くことが当たり前の看護記録について、転倒・転落、身体抑制、褥瘡、誤嚥などの看護ケアにおける裁判、そして、その際に重要となった「看護記録」の実際を解説してくれています。
では、どのようなポイントを意識しつつ記録として残していけばよいのか?
また看護師として知っておきたい基本的な法的知識、療養上の世話と診療の補助に関しても押さえることができる構成となっており、臨床で役立つ内容となっています。読みやすさを心がけたとある通り、全体的に平易な文体で読みやすいと思います。

「もっと早く知っておきたかった」

いえ、大丈夫です。今からでも遅くありません。

友納さんだからこそ書ける看護に関する判例のみを扱った、これまでありそうでなかった解説本として、自身の看護を振り返る1冊にもなるのではないでしょうか。

(紹介:シムノート)

日本看護連盟のコミュニティサイト アンフィニ
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