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消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神

2021.09.09

橋本努
筑摩書房 定価 1980円

面白い本でした。
マクス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(プロ倫)といえば、マルクスの『資本論』同様、有名だけど実際に読んだ人は少ない名著です(笑)。本書のタイトルは、このプロ倫をもじっていますが、プロ倫みたいに小難しい議論を展開してはいません。とはいえ、資本主義経済は行き詰まっていて、このままでは99%の人は幸せになれない、という懸念がこの本の根底にあります。 資本主義経済ではたくさんのモノ(消費財)を私たち(消費者)に売りつけ、家の中にはモノがあふれかえっています。でも、結局はゴミの山となり環境を破壊し、人類は滅亡するかもしれません。
そんなにモノは要らないんじゃないか、モノがなくても幸せに暮らせるんじゃないか、と気づいた人たちがいます。それが消費ミニマリズムです。その暮らし方は様々。4章以下で、そんな様々な人たちがたくさん紹介されています。さて、99%の人が消費ミニマリズムの暮らしを始めると、当然資本主義経済は成り立たなくなり、今の国はなくなります。でも、人類は生き延びるかもしれない?

(紹介:鈴木太郎)

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