2021.08.02
松井貴彦
どうき出版 定価 1,320円
著者の松井さんは、医療系出版社の編集者でした。松井さんのお父さんは、施設を転々とし、家に戻りたいという願いが叶えられずに亡くなりました。その苦い経験から、一人暮らしとなったお母さんの介護をするために、松井さんは定年前に退職しました。松井さんのお父さんが亡くなられた頃と違って環境が整えられ、住み慣れた家で最期を迎えることも困難ではなくなってきました。昭和後半と同じように令和は「病院で生まれて、家で死ぬ時代」になったといいます。
この本では、家で亡くなった方の事例(第1章)、家で最期を迎えるための本人と家族の心構えとサポートしてくれる制度(第2章)、そして死後の様々な手続き(第3章)について、それぞれコンパクトに紹介しています。
この本の原稿を書き上げられた日に、なんと、お母さんが急死されました。お母さんが亡くなられて「家のあちらこちらに『母親の生活』がまだ残っている。残された家族にはそれと向き合いながら死を受け入れる時間が必要」なことに気づいた、と述べられていました。
(紹介:左藤理子)
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