2021.05.08
三輪百合子(長野県看護連盟会長)
松本地域では月遅れでこどもの日を祝う風習があります。ちょうど柏の葉も成長し、それを摘んで柏餅を作り子どもの成長を 祈って食べます。
今では少なくなってきましたが、松本地方の家々には、柏の木が一本植えられています。 柏の葉は、秋に落葉せず冬の寒さから身を守って春を待ちます。
春になると若芽の芽吹き、次の世代が育つことを確認して葉を落とします。5月5日(こどもの日)ごろの葉はまだ小さく柏餅には使えません。
1ヶ月過ぎると葉は立派に成長し、柏餅を作れるようになります。
緑の葉で包んで蒸すと葉の色が薄茶になり、中のお餅(米粉で餡を包む)には柏のいい香りが移ります。今ではお菓子屋さんで買ってきて食べることが多くなりましたが、
今年は作ってみようかなあと思っています。
ちなみに、木曾地域では、ほうばの葉を使ってほうば巻きとなります。
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