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存在しない女たち
男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

2021.02.02

キャロライン・クリアド=ペレス(神崎朗子・訳)
河出書房新社 定価 2,700円+税

今の日本政府に女性の大臣は2人しかいません。役所や企業でも、女性の幹部は少い。でも、問題はガラスの天井だけではありません。 コロナ禍で、多くの非正規労働者が職を失いました。この国では、非正規労働者の7割は女性です。シングルマザーには非正規労働者が たくさんいます。生活が困窮し、自殺する女性も増えたそうです。
彼女たちは、なにか悪いことをしたのでしょうか。
この本は、多くの女性たちが感じ、また経験してきた、生きづらさのエビデンス、ファクトフルネスで溢れています。 日本に限らず世界中で、多くのデフォルトは男性なのだということを改めて知らされます。社会インフラも、労働条件も、 そして医学データでさえも。この本が突きつける夥しいデータには眩暈がするほど。いや、みんな問題は見えているのに、 見えないふりをしている?

(小城ひかり)

日本看護連盟のコミュニティサイト アンフィニ
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