2021.01.12
コイケ龍一
河出書房新社 定価 1300円+税
コイケ龍一さんは、アフリカの指ピアノや太鼓を紹介する活動を続けています。コイケ龍一+重松壮一郎のCDアルバム「森あそび」を聴いたとき、ちょっと驚きました。
野外でライブ録音されたような、周囲のノイズも入っていて、さらに録音のひずみさえも音楽の一部みたいな、不思議な開放感がありました。
30年近く前、コイケさんは将来の進路をめぐってお父さんと衝突し、家出します。そんな時、テレビで見た東アフリカの音楽家フクウェ・ザウォセに魅せられ、
ほとんど予備知識もなしに単身アフリカに渡り、ザウォセに学び、いろんな人たちと交流してきました。その体験記をまとめたのが本書。アフリカの「音」を
書きとめたノートとでもいいますか、いろんなノイズが混じっていて、そこがまた不思議な魅力を放っています。コイケさんは、いま岡山県美作市でCafe & Kalimba
ホシメグリを開いているそうです。
(小城ヒカリ)
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