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コロナ禍における日米のNPO―増大するニーズと悪化する経営へのチャレンジ

2021.01.12

柏木宏(編)
明石書店 定価 2,400円+税

「カタリバ」「フローレンス」といった名前を聞いたことがあるでしょうか。前者は、教育支援活動を、後者は訪問型病児保育などを行っている認定NPO法人です。 NPOでは、行政でカバーしきれない、多様な問題に対応しているとともに、政策提言なども行っています。一般にNPO活動のおもな受益者は「困難状況にある人々」であり、 コロナ禍でも真っ先に影響が出る人々です。危機的状況でこそNPO活動が重要になってくるのですが、コロナ禍により経営・運営にも大きな影響が出ました。
本書はNPO論の第一人者である編者ほか3名の執筆者が、
①コロナ禍における、感染拡大に伴うNPO全体の動き、
②アメリカの事例を含めたNPOの個別具体的な動き、
③役割と課題の整理・分析、をまとめたもの。
編者いわく「コロナ禍で問題が可視化しただけであり、問題の背景に迫り、根本から治癒していく必要がある」。コロナ禍の記録であり、NPOの役割をあらためて考える1冊でもあります。
著者の一人の古山陽一さんは、男性のケア参画を支援するNPOを2012年に設立し、男女の役割平等化実現を目的に、講演やワークショップを行っている看護師です。

日本看護連盟のコミュニティサイト アンフィニ
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