2020.03.26
雨宮処凛 編著
大月書店 定価1,600円+税
2016年7月、神奈川県相模原市の知的障害者福祉施設で、その施設の元職員により入所者19人が殺害され、職員にも負傷者が出るという事件が起きた。この報に接し、編著者の雨宮さんは「とうとう起きてしまった」と思ったという。その思いは、どこから来るのか。雨宮さんは6人の識者と対話し、その答えを模索していく。今年、この事件の公判が始まった。被告は「意思疎通のとれない人間は生きていても、税金の無駄だ」という事件当時からの主張を変えていない。
この主張に対し、どのように答えればいいのか。この社会では、優生保護法のために苦しんでいる人が今もいるし、出生前診断で命の選別もされるようになった。医療技術の進歩で多くの命を救えるようになったが、救われた命の生活は誰が救うのだろうか。
(生産性の呪縛)
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