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へんぶつ侍、江戸を走る

2020.08.27

亀泉きょう
小学館 1,600円+税

以前、雑誌N∞[アンフィニ]で、沖縄での生活や子育て事情を描いたエッセイ「いちゃりばちょうでー」を連載してくださった葱里菜於子さんが「亀泉きょう」というペンネームで、時代小説で作家デビューを果たしました!
これだけで、すごい・めでたい話ですが、デビュー作とは思えない読み応えのある作品で、さらにびっくりです。
宝暦期(9代将軍徳川家重の時代)の江戸深川で起こったアイドル毒殺事件に端を発して、物語はあっと驚く展開に。その物語の背景には、逼迫してくる幕府・大名の財政と郡上一揆があるという奥深さ。へんぶつ・大供(今でいうオタク?)と呆れられる下級武士の久兵衛が大活躍する、サスペンスあり、恋愛あり、史実とフィクションが交錯・炸裂するハラハラドキドキの傑作エンターテイメント・ミステリー!とてもブラボーな一冊です。

(おきひかり)

日本看護連盟のコミュニティサイト アンフィニ
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