2021.06.09
ラッピングバス
今年の看護週間は、5月9日から5月15日まででした。5月9日には、オープニングのトークイベントが開催されました。 この模様はすでにご紹介していますが(こちらから)、 この日、看護の日事業をPRするラッピングバス・スタートのテープカットも行われました。このラッピングバスは、今年から4年かけて全国を 巡るそうです。今年は、神奈川県・千葉県・東京都を巡りました。
出前授業
ラッピングバスの巡回に合わせて、小・中・高校生を対象にした「出前授業」が行われました。看護職が小・中・高校を訪問して授業を行い、 看護の仕事やその魅力を伝えるイベントです。
5月13日、東京都新宿の津久戸小学校で、6年生33人を対象に出前授業が行われました。講師は、津久戸小学校の道を挟んでお向かいの JCHO東京新宿メディカルセンターで看護部長を務められている野月千春さん(野月さんは、WEBN∞[アンフィニ]で紹介した「Nursing Nowキャンペーンの年 ナイチンゲールの業績を紹介」に登場されました(こちらから)。 JCHO東京新宿メディカルセンター附属看護専門学校の副校長も務めています。
野月さんは、小学3年生の時、ナイチンゲールの伝記を読んで感動し、看護師になりたいと思いました。大変な仕事だからと家族には反対されましたが、
初志を貫き、今は母校の副校長も務められています。そのナイチンゲールと、はどんな人だったのか。
5月12日=看護の日は、ナイチンゲールの誕生日で、昨年は生誕200周年でした。そこでクイズ。ナイチンゲールはどこで生まれ、
姉妹のうち何番目だったでしょうか。
1855年、ナイチンゲールはクリミア戦争に従軍し、傷病兵の看護にあたります。ナイチンゲールの活躍によって、病院の環境が改善され、
亡くなる兵士が激減しました。イギリスに戻った後は、病院改革に取り組みます。ナイチンゲールの「感染症は予防できる」「換気をしなさい」
「手を洗いなさい」という教えは、現在のコロナ禍で繰り返し説かれていることと同じです(ちなみに、今シーズンはインフルエンザが激減しました)。
そして、看護学校も設立しました。
つづいて、野月さんは、看護の仕事について紹介しました。看護の仕事で一番大切なのは誠実であること、そして患者さんが最善の看護を 受けられるように常に勉強しなければならないと話されました。また、ご自分の体験を交えて、看護のやりがいを語られました。ナイチンゲールの 「看護とは日々進歩し続けなければいけない。し続けない限り、退歩しているといえる」という言葉で、野月さんは授業を締め括られました。
授業を終えて
授業のあと、子どもたちからは「看護師の仕事のやりがいとか内容がわかったのが印象に残りました」「(看護の仕事は)たいへんだなと思って、 自分にはちょっと難しいかな」「ずっとがんばり続けないと退歩している、というのは受験勉強にも言えると思いました」などの感想がありました。
子どもたちの感想を聞いて、野月さんは「みんさん、興味をもってくれて、よかったです。今日は33人のクラスでしたから、 (現在の医療体制を維持するために)このなかから2人が看護師になってくれたらと、夢中で話しました(笑)。ナイチンゲールのことを 思い出して『苦手なことに挑戦する』ようにがんばってくれたら嬉しいですね」と話されました。
(掲載:日本看護連盟NEWS 2021年5月25日号)
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