2021.02.08
1月21日、「看護の日・看護週間」制定30周年・ナイチンゲール生誕200周年記念イベント「Nursing Now:看護の力で未来を創る」が WEB形式で開催されました。このイベントは、2020年5月に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、延期されていました。
Nursing Nowは、看護職への関心を深め、地位を向上することを目的とした世界的なキャンペーンです。世界保健機関(WHO)と国際看護師協会(ICN)が 連携し、Nursing Nowキャンペーン理事が運営しています。日本看護連盟も、日本看護協会と連携・協働し、2021年6月まで日本でのキャンペーン活動を推進しています。
「看護の日・看護週間」30周年記念式典/第10回「忘れられない看護エピソード」表彰式
午前中に行われた記念式典では、田村憲久厚生労働大臣、福井トシ子日本看護協会会長、萩生田光一文部科学大臣、中川俊男日本医師会会長、丸川珠代参議院議員、
石田昌宏参議院議員がそれぞれビデオメッセージなどで挨拶を述べました。
その中で石田議員は「健康で幸せに生きるための知恵や技術を持っているのは看護職。看護職がそれらを社会と共有し、
社会を導いていくリーダーとなっていってほしい」と話しました。
「忘れられない看護エピソード」表彰式では、歌手の萩野目洋子さんによる作品の朗読、脚本家の内館牧子さんによる講評などが行われました。また、 第10回という節目となった今回は、看護の力で人々の健康に貢献したことを実感した看護実践・経験が「Nursing Now賞」として表彰されました。
Nursing Nowフォーラム・イン・ジャパン
午後は、Nursing Nowフォーラム・イン・ジャパンが開催されました。Nursing Nowキャンペーンのきっかけとなった英国の議員連盟の報告書は、 看護の発展は「持続可能な開発目標(SDGs)」の17の目標のうち、3つの目標(目標3:すべての人に健康と福祉を、目標5:ジェンダー平等を実現しよう、 目標8:働きがいも経済成長も)に貢献すると結論づけています。フォーラムでは、これらの趣旨に鑑み、セッションや分科会で具体的な事例を検討し つつ議論を深め、看護の社会的な価値を明らかにしました。
オープニングセッションでは、厚生労働省医務技監、笹川保健財団会長、Nursing Now 共同議長、世界保健機関(WHO)主任看護官、国際看護師協会(ICN)会長からの ビデオメッセージのほか、フインランドやシンガポールなど各国のNursing Nowキャンペーンの取り組みが講演されました。
Nursing Now事務局長のバーバラ・スティルウェル氏は基調講演の中で、「2021年にNursing Nowが取り組むことは、世界中の看護師を集結し、政治家にデータを示し、 看護師に投資すべきだと訴え、その結果に何が起こるかを説明するために、政治的なロビー活動を行うことである。そのために我々一人一人が影響力のあるリーダーとなり、 要点をおさえた簡潔な説明を行えるようにならなければならない。プレゼンテーションのスキルに加え、事実を伝えるデータを活用する必要がある」と語りかけました。
分科会は、看護のエビデンスや政策、在宅看護、災害をテーマに3つが開催され、パブリックビューイングで参加した各都道府県看護協会などとオンラインで 質疑応答も行われました。
最後に、福井トシ子日本看護協会会長が、Nursing Nowニッポン宣言を行い、幕を閉じました。
詳細なレポートは日本看護協会のWEBサイトをご覧ください。
https://www.nurse.or.jp/up_pdf/20210127154853_f.pdfまたNursing NowのWEBサイトでは、アーカイブ映像も配信されています。
https://www.nurse.or.jp/nursing/practice/nursing_now/nncj/2021.05.05
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