2022.04.11
渡辺 努
講談社選書メチエ 定価 2145円
1990年代初頭にバブル経済がはじけた後、日本経済は長いデフレ期に入り、いまだに脱却できていません(ウクライナ戦争でインフレに向かいそうですが)。
日銀(日本銀行)は2013年からデフレ脱却に向けて「異次元の金融緩和」に踏み切り、2%の物価上昇の目標を掲げました。この物価上昇(下落)という時の、物価はどのように測定し、判断されるのでしょうか。バブル経済の時も、実は物価は大きく動きませんでした。また、最長の好景気と言われた「いざなみ景気」は、いまのデフレ期に生じました。景気の良し悪しと物価の動きは、直接は関係ないようです。では、何が物価の動きに影響するのか。その答えはまだよくわかっていません。
なぜ日銀は異次元の金融緩和に踏み切ったのか、なぜデフレはいけないのか、それでもなぜデフレは続くのか。
本書は、経済のしくみをやさしく説いていきます。
(紹介:ジュリアナ)
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